網膜剥離

私は以前、網膜剥離になってしまった。
剥離してしまった経緯と、手術から入院、退院後の生活までを記す。

原因は眼球構造の変形が原因であった。網膜剥離は予防できる、なってしまっても発見が早ければ早いほど目への影響が少ないことを、少しでも多くの方に知ってもらいたい。

前兆

私は現在、都内のIT企業に勤めています。今年に入ってから仕事が忙しくなり、朝10時から深夜2時ぐらいまで働く生活が続いていた。

元々ドライアイ持ちだったがますます酷くなり、定時を超えてからは頭痛が度々起こるようになった。頭痛薬で痛みを和ませ、コーヒーで目を覚ましてから朝から晩までPCを見続けていた。

そのような生活を続けているうち、今年に入り一気に視力が下がっていることに気が付いた。

眼科へ行き、網膜裂孔と網膜剥離が判明した。
3つの眼科を紹介経由で受診したが、未だにはっきりとした原因は分かっていない。

網膜剥離の原因

網膜剥離の原因としては、主に以下がある。

  • 強度近視による眼球構造の変形
  • 外部からの物理的打撃
  • 遺伝的要因

自身は強度近視(昔レーシックも行っている)により目が横長になり、網膜が伸びて裂け目から剥離してしまった可能性が高い。右目が網膜剥離、左目が網膜裂孔(もうまくれっこう)という診断であった。

網膜裂孔というのは、剥離する前の網膜に穴が空いた段階。

網膜裂孔の治療

網膜裂孔の場合は、レーザー手術を行い、そのまま日帰りで退院することができる。
手術に掛かる時間は15分程度で、まず、”目薬の麻酔”を行う。その後、レーザーを「パシャッ」っとカメラのように照射しながら、穴の周りを焼き付けていく。

一回一回はそれほど痛くないが、連続で照射されると目の奥に鈍痛が走る。
それがなかなか、耐え難い痛み。

網膜裂孔の手術費用

日帰りだが手術の部類に入り、金額は3万円程度掛かる。任意保険で1万円程、私の場合は還元された。

保険は保険会社へ連絡すると記入書類を郵送してくれる為、必要事項を記入し病院へ提出、2週間〜3週間程度で医師が診断結果を記入し返却する為、それを保険会社へ郵送する形。
郵送後は1~2週間程度ですぐに振り込まれた。

網膜剥離の手術までどのように過ごすか

網膜剥離になり、剥離が進行していた場合はすぐに手術日を決定し翌日にでも手術を行うが、私の場合剥離し始めてすぐだったので手術は2週間後に決定した。全体の1割程度、網膜が剥がれていると伝えられた。

若い人ほど進行は遅く、年をとればとるほど剥離する進行が早いとのことである。

手術まではできるだけ安静にし、目を使わないようにと医者より伝えられた。また、重い物を持ち眼圧が上がるとよくないとのことだったので、重い物を持ったり激しい運動は控えた。

網膜剥離の手術当日

私が行ったのは、強膜バックリングによる網膜復位術というもので、バックルと呼ばれるシリコンを外側から縫い付けることにより網膜裂孔・剥離している箇所の強膜を内側に凹ませ、裂孔・剥離と眼球壁とをくっつける手術であった。年齢が若いと例外なく、強膜バックリングになるとのことである。

持ち物は3日分の衣類とシャンプー、歯ブラシ、洗剤、スリッパ、時計程度。PCは持ち込み不可であった。

手術の際は前開きの服装が指定された。

入院する病室へ案内されてすぐに、麻酔の目薬を複数回差され、右腕肩への筋肉注射を行った。その後点滴を左腕につけ、手術室までは車いすで移動。
あまり緊張感はなかったが、手術室にいざ入るとかなり緊張した。

複数回目薬の麻酔と針での麻酔、洗浄を行い、まぶたを広げておく機器を取付ます。その後白目の部分を糸で縫い、そこからシリコンを強く縫い付ける施術を行う。

昔は全身麻酔を行い手術していたそうだが、現在は部分麻酔が主流で手術中はかなり痛い。特に眼球を糸で操作される際と、強く押されている時の頭痛がかなり痛く、麻酔を5度程度追加したが、追加されてもあまり効かなかった。緊張していたのも関係あるのか?

医者の会話を聞いていた限り、緊張していたせいが血圧が高く出血がかなり酷かった模様。2時間で終わる予定だったが、4時間程度掛かった。

術後の様子

手術が終わった後は、血が滴りつつ車いすで病室まで連れて行ってもらった。しかし車いすで運ばれている最中、なぜか手足が痺れていき、やがて全身が石のように自分の意思では動かなくなってしまい、15分ほど麻痺していた。術中の麻酔などが身体になんらか作用してしまったと考えている。

術後3日程度は目がかなり痛く、痛み止めをもらいつつ、ずっと右を向いて寝ていた。剥離している箇所により、右向き、左向き、下向きなど向きが変わるそうだ。

術後も網膜下液という液が剥がれた部分に溜まっており、安静にしていることでそれが徐々に無くなっていく。網膜下液が無くなりぴったりと剥離箇所がくっつけば退院が可能。1週間〜2週間程度の入院が必要となり、自分は9日間、入院していた。

術後の副作用

術後の副作用としては、細菌感染・眼球運動障害・乱視・近視・網膜剥離が再発する可能性があるとのこと。

リンデロンとベガモックスという抗菌目薬を用いて、細菌感染しないように1日4回程度、目薬を差す。

仕事への復帰

仕事への復帰は肉体労働の場合、2ヶ月後、デスクワークの場合は退院後1週間~3週間程度すれば通常は復帰が可能。
炎症や充血が、ものもらいがなかなか治らない状態が続いたため、1ヶ月は安静にしていた。

目の健康について改めて考える

元々遺伝的に目が弱いのというのもあるが、目を酷使することによる急激な視力低下、充血、炎症、眼圧の上昇は目に様々な影響を与える。
自分の症状はドライアイ程度だろうと思ったら、網膜裂孔、網膜剥離、ぶどう膜炎、緑内障になりかけている状態であった。

網膜剥離や緑内障、白内障、ぶどう膜炎など放っておくと大事になる病気は、病名が分かっても原因が分からないことはザラなので、自分はならないだろうと思わず、半年に一回程度は検査したほうがよい。

日頃から目を酷使しないようにすることも大切。今のところ実践している目の疲れ対策としては

  • 1時間ごとにディスプレイから少しの間目を離し、考える時間を作る
  • ピンホール(穴あき)メガネを使い、目の筋肉をトレーニングする
  • マジカル・アイの交差法や平行法を壁など適当なものを見ながら試す
  • (眼球を触らないように)目の周りを押さえる

など。

また、目の周りを温める商品が最近売れているが、自分にはそれは合わず(熱すぎて目の炎症を悪化させないか心配になってしまい)、アイスノンをタオルで巻いて顔に乗せている。

昔テレビで、毎日目の周りを押さえている高齢の女性の方は、視力が低下しておらず病気にもなっていない、また、高齢のタクシードライバーの方は、毎日耳の下のツボを押さえ、聴力が落ちずむしろかなり良いという放送を観た。ツボに関しては(効果が出るのに時間がかかるとは思いますが)、怠らず寝る前にでも毎日実践していくことで、かなり効果があるのではないかと期待している。

目は悪くなると基本元に戻ることはないから、酷使しないよう自分の身体に聞きながら必要な時だけ、スマホやPCを使うようにしたほうがよい。
術後3日間両目共に殆ど開けなかった。手術をしていない目も、開くと手術した方の目の筋肉をどうしても使ってしまい、激痛が走るからである。
“モノが見える”ことはかなり、幸せであることを忘れないようにしたい。